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BABEL~バベル 感想

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BABEL、深い余韻が味わえる素敵な作品でした。

モロッコ、メキシコ、そして日本で描かれるのは、無情にも繋がる事の出来ない人との絆。しかし、極限と言える命の際で見えていく小さな希望。

素晴らしかったのが、やっぱり菊地凛子!!少し歪んだ形で人との繋がりを求めてしまう姿が、痛々しくて悲しくて、凄く伝わって来る。

役所広司も凄い。少ない出番で、背負ってしまった痛みが伝わって来る、深い…。

そして刑事役の二階堂智。触れてしまった痛みへの衝撃と苦しみが表情だけで伝わって来る。

ラストの方に流れるのは、坂本龍一の美貌の青空。これがまたぴったり!!深く悲しく美しくて、でも光が見えるような。尺を合わせるためか、一部非音楽的な編集がされていたのが残念ではありましたが…。

そして最後の最後のシーンがとても美しかった。繋がる事が出来た2人と夜の街の光。それぞれの光にそれぞれの人生があって、繋がりを求めている。

他の各国の役者もとても素晴らしかった。後悔の涙を流すブラピ。子供達を必死に守ろうとするアメリア。モロッコの兄弟を演じた子供達がほぼ素人だったという事に驚き。しかし、彼らだけなぜああいう終わり方にしたのでしょうか?監督が自分の子供達に作品を捧げているだけに疑問です。

Yahooのレビューなどを見ると、結構否定的な感想がありますが、興味がある人だったら何かを感じるはず。劇場では特に女性の方で感激した人が多かったようでした。

by ericsy99 | 2007-05-13 02:25 | 映画